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22 5月, 2012

クリエイターの活動拠点「ハンマーヘッドスタジオ新・港区」オープン

5月18日、横浜港にオープンした期間限定のクリエイターの活動拠点「ハンマーヘッドスタジオ新・港区」を見学してきました。新港埠頭赤レンガ倉庫からほど近い新港ピアにあります。

2011年のヨコハマトリエンナーレ特別招聘プログラムとして、巨大な箱の中に建築家やアーティストによる作品群を展示しその中で数々のイベントを行った場所です。

作られた作品をそのまま活かし、2014年の横浜トリエンナーレまでの2年間期間限定でクリエイターのシェアスタジオとして活用することになりました。(横浜市文化観光局の委託を受け、NPO法人BankART1929と新港ピア活用協議会の共同事業体による運営)

A~Dのゾーンに分けられた4,400m2の巨大な空間に、建築、美術、写真、ダンス、服飾など約50組もの様々な分野のクリエイターが入居。

Aゾーン。
みかんぐみ、コンテンポラリーズ/柳澤潤などによる設計で、8つのボリュームと回遊式の木製歩廊がそのまま残されています。


オフィスをそのまま移動してきてもしっくりくる佇まい。


前夜遅くまでオープニングパーティーだったせいか活動中のスタジオが少ないなか、さっそくお仕事を始めている事務所が!

「建築設計 加藤住吉」のお二人でした。それぞれ長岡勉さんのPOINTと、山本理顕設計工場勤務を経て4月に独立したばかり。「ちょうど良いタイミングでした。様々な分野で活躍している人たちがいるので刺激になります。何ごとにも境界線を引くことなく活動したい僕たちに適した場所だと思い入居しました。」

Bゾーン。
藤村龍至さんによる"MEDIA HOUSE"。この中への入居は準備中でした。


開発好明+FADS ART SPACEのスタジオ。作品として作った3.6×3.6×3.6mの発泡スチロールの空間に自ら入居というスタイル。

PHスタジオのスタジオ(美術+建築+写真家からなるユニット)

Cゾーンはゆったりとした空間。
東京都市大学手塚貴晴研究室+手塚由比による"紙の劇場"(左)は「ハンマーヘッドホール」として利用。

「ハンマーヘッドホール」

アート作品も所々そのまま残してあります。

Dゾーン。

Studio 2A/宮晶子の作品は、多面で構成されているためこのように活用されていました。

シーラカンス CAt/小嶋一浩+赤松佳珠子の"つながる家"には、建築設計事務所のプロップ・ポジションが入居。


ワークステーション/高橋晶子+高橋寛の作品には、深沢アート研究所が入居。


「ハンマーヘッドキッチン」。奥のハコでドリンクやフードを注文できる入居者のためのくつろぎの共有スペース。

横浜港を眺めながら一服。横浜独特のおおらかな空気とのびのびと活動できる環境のなか、どんな自由な発想やコラボレーションが生まれていくのかがとても楽しみです。

【ハンマーヘッドスタジオ新・港区】

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